ご来院までの応急処置の方法(ケガ・やけど)
応急処置は、怪我や病気の初期段階で、医療機関を受診するまでの間に行う処置です。適切な応急処置を行うことで、症状の悪化を防ぎ、早期回復につながることが期待できます。ここでは、怪我(切り傷、擦り傷など)と、やけどの場合の応急処置について解説します。
ケガの応急処置
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傷口の洗浄
傷口を水道水で洗い流します。砂利などで汚れている場合は、取れる範囲で構いません。ご来院後に麻酔をして取り除きますのでご安心ください。 -
止血
出血している場合は、清潔な布で圧迫します。ティッシュペーパーは傷にくっつくのでお避けください。 -
冷却
腫れている場合は、氷嚢や保冷材で冷やします。 -
保護
ラップや市販の創傷被覆材で傷を覆い、傷を乾かさないようにしてお早めにご受診ください。
やけどの応急処置
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冷却
すぐに水道水をかけて冷やします。やけどの進行を防ぎ、痛みや腫れを抑える効果があります。最低15分程度は冷やす方が望ましいのですが、冷やし過ぎによる低体温症(特にお子様)も懸念されますので、皮膚が冷たくなったら一旦中断し、皮膚温が戻ってから再び冷やすと良いです。 -
保護
ワセリンを塗ってラップで覆い、お早めに受診してください。
救急車を呼んだ方が良い場合
- 呼吸が苦しい
- 動物に咬まれた場合は、重症のアレルギー反応(アナフィラキシー)を起こすことがあります。呼吸が苦しい場合は、救急車を呼ぶ方が望ましいです。
- 意識がもうろうとしている
- 頭の中で出血している可能性があります。
- 圧迫しても出血が止まらない
- 太い血管が損傷している可能性があります
- 痛みが強くて動けない
- 重症の骨折(開放骨折)をしている可能性があります
- 広範囲のやけど
- 入院が必要になることがあります。

