お肌のできもの
お肌の「しこり」「ふくらみ」「ほくろ」「しみ」「いぼ」「粉瘤」など、何でもお気軽にご相談くださいませ。
診察の上、できもの(皮膚腫瘍)の種類、良性腫瘍なのか、悪性腫瘍の可能性が高いのか、治療法などをご説明させていただきます。
代表的な皮膚腫瘍(順次更新していきます。)
◆粉瘤(表皮嚢腫 epidermal cyst)
皮膚表面から触れる1-2cm のしこりとして気がつくことが多いです。毛穴や皮膚の一部が落ち込んで袋状になった腫瘍で、しこりの中心に黒い点が見えるのが特徴です。袋の内部に皮膚の分泌物(垢)が貯まるので、臭いがします。
普段は無症状ですが、細菌感染を起こすと、赤み、腫れ、痛みが生じます(炎症性粉瘤)。
ほとんどが良性腫瘍ですが、放っておいても自然に消えることは少なく、徐々に大きくなる可能性が高い上、炎症性粉瘤の痛みを踏まえると、感染する前に切除をした方が望ましいです。
切除は、局所麻酔の日帰り手術で行なえます。所要時間は30分程度です(場所と大きさにより多少変わります)。方法は、皮膚を切り、腫瘍を袋ごと取り出して、縫い閉じる方法(切開縫合法)、腫瘍直上の皮膚に開けた穴から腫瘍を袋ごと取り出す方法(くり抜き法)などがあります。腫瘍の場所、大きさ、炎症の程度によって最適な方法をご提案させていただきます。
◆炎症性粉瘤
上記の粉瘤に細菌感染を起こした状態です。感染初期は、抗生剤を内服して炎症が収まることもありますが、感染が進み、炎症が収まらない場合は、局所麻酔後に腫瘍直上の皮膚を切って、袋の中に貯まった膿を出す処置(切開排膿)が必要になります。粉瘤に痛みを感じたら、早めの受診をおすすめします。