とびひ(伝染性膿加疹)
原因・症状
「とびひ」は「伝染性膿痂疹」とも言われ、細菌感染が原因です。
湿疹・あせも・虫刺され・擦り傷をひっかいて、細菌の二次感染を起こすると「とびひ」になります。
黄色ブドウ球菌が原因の「水ぶくれタイプ(水疱性膿痂疹)」と溶連菌が原因の「かさぶたタイプ(痂皮性膿痂疹)」があります。前者は夏に、後者は冬に多い傾向があります。
じくじくしたキズの滲出液や、水ぶくれが破れて内容液が付着することで、あっという間に周囲へ拡がります。火事の飛び火のように瞬時に拡がることが、「とびひ」と言われている由縁です。
お子様に多い疾患ですが、かさぶたタイプは大人の方にも見られます。
治療
症状に応じて、抗生剤の塗り薬と飲み薬で治療します。かゆみが強い場合は、抗ヒスタミン薬も併用します。
当院では、じくじくしたキズに適した創傷被覆材を使うことで、治った後の傷跡が目立ちにくくなることも目指しています。
Q 学校に行ってもいいの?
A とびひは、「学校保健安全法」で「学校感染症、第三種(その他の感染症)」に分類されています。他のお子様にうつす可能性があるため、病変部を覆ってください。病変部が露出していなければ、登園・登校が可能です。ただし、病変が広範囲の場合、全身症状のある場合は、お休みする方が望ましいです。
Q プールに入ってもいいの?
A プールの水を介してうつることはありませんが、症状の悪化や、他のお子様に接触でうつす可能性もある為、じくじくが治るまではプールを控えていただくようお願いします。