じんましん(蕁麻疹)
原因・症状
何らかの原因で、皮膚に赤いブツブツや膨らみ(膨疹)が出来て、数分から半日程度で跡形なく消えてしまうのが特徴です。多くは痒みを伴います。
皮膚のマスト細胞からヒスタミンが放出されることで、皮膚の血管が拡張し、血管から血漿成分が漏れ出して皮膚が盛り上がります。
原因としては、アレルギー性と非アレルギー性があります。
食物や植物などの特定の物質によるアレルギー以外に、日光・寒冷などの物理的刺激、運動、疲労やストレスなどの身体・精神的な要素も関与しています。
特定のタイミングで繰り返し起こる場合は、誘因を突き止められることもありますが、多くの場合は誘因がはっきりしないまま、改善したり、慢性的に続いたりします。
検査
アレルギー性の場合は、アレルギー検査を行ないます。
- 血液検査(特異的Ig E検査:MAST 36, MAST 48, VIEW39など)
- 皮内テスト(原因が疑われる物質を皮内に注射して反応をみる検査)
治療
誘因・悪化因子を避けることが大切です。
症状に対しては、ヒスタミンの作用を抑える抗アレルギー薬の飲み薬や注射を行ないます。
日常生活では、規則正しい生活を心がけ、疲労やストレスを溜めないようにするのが理想的です。
実行するのは、なかなか難しいのですが、改善できそうな所から始めていきましょう。